google広告関連

マッチタイプ特徴メリットデメリット表示例
部分一致 (Broad Match)– キーワードの同義語や関連語句、検索意図を含む幅広い検索語句で広告が表示
– 2021年以降は絞り込み部分一致(+keyword)が廃止され、より柔軟に表示
– Googleの機械学習を活用し検索意図を推定
– 最も多くのトラフィックを集められる
– 新規キーワードの発見やボリューム確保に向く
– 潜在顧客獲得の可能性を広げられる
– 意図しない検索語句への表示が多く、費用対効果が悪化しやすい
– 除外キーワードのメンテナンスが必須
– 検索語句が幅広くなる分、分析・管理の手間が増える
登録キーワード「ランニングシューズ」に対して、
「ジョギング 靴」や「運動用 シューズ」など関連・同義とみなされる検索語句でも表示される
フレーズ一致 (Phrase Match)– 登録したキーワードの前後に語句が追加されてもマッチするが、
語順は維持される
– 以前のBroad Matchよりは絞り込むことができ、Exact Matchよりは範囲が広い
– Broad Matchより誤クリック(無駄な表示)が減る
– ターゲットに近いクエリを確保しつつ、ある程度のボリュームも担保
– 語順が変わるとマッチしないため、取りこぼしが生じることがある
– Broad Matchに比べると、新規キーワード発見の機会は減る
登録キーワード「”ランニング シューズ”」に対して、
「おすすめのランニングシューズ」「ランニングシューズ 赤 軽量」などは表示、
「シューズ ランニング」は表示されない
完全一致 (Exact Match)– 登録したキーワードと完全に一致、または近い変化形(スペルミス・単数形/複数形など)で表示
– 最も厳密なマッチタイプ
– 狙ったキーワードだけに表示されるため、コンバージョン率が高い
– 広告費やCPA、ROASのコントロールがしやすい
– 検索ボリュームが少なくなりがち
– ユーザーの検索意図や表記揺れを取りこぼしやすい
登録キーワード「[ランニングシューズ]」に対して、
「ランニングシューズ」やその誤字・複数形など
“非常に近い”検索語句のみ表示される
目次

1. Broad Match(部分一致)

特徴

  • キーワードの同義語、関連語句、検索者の意図を含む幅広い検索語句で広告が表示される。
  • 以前の「絞り込み部分一致(+keyword)」は廃止され、より広い範囲でユーザーの検索意図をとらえるようになった。
  • Google の機械学習アルゴリズムがユーザーの検索意図を推定し、より柔軟に表示を行う。

メリット

  • 最も多くの検索に対して広告を表示できるため、潜在的な顧客獲得のチャンスが増える。
  • アカウントやキャンペーン初期段階で、新規キーワードのアイデアを発見したり、ボリュームを確保したりするのに有効。

デメリット

  • 意図しない検索語句に対して広告が表示される可能性が高い。
  • キャンペーンや広告グループが複数ある場合、重複した表示や無関連なユーザー流入が増え、成果が不透明になる場合がある。
  • 広告費が無駄打ちになりやすく、CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)が悪化する可能性がある。

対策

  • 除外キーワード(Negative Keywords)を適切に設定する。
  • 検索語句レポートを定期的に確認して、不要なキーワードを除外する。
  • 広告グループやキャンペーン構成を明確にし、ターゲットを意識して継続的に最適化する。

2. Phrase Match(フレーズ一致)

特徴

  • 登録したキーワードの前後に語句が追加されてもマッチするが、語順は維持されるタイプ。
  • 以前の部分一致と比べると絞り込み効果は強く、Exact Match(完全一致)よりは広い。

  • 登録キーワード: “ランニング シューズ”
  • 広告が表示される検索語句の例:
    • 「おすすめのランニングシューズ」
    • 「ランニングシューズ 赤 軽量」
    • 「初心者向けランニングシューズ」
  • 広告が表示されない検索語句の例:
    • 「シューズ ランニング」 (語順が逆になっている)
    • 「ジョギングシューズ」 (同義語ではあるが語順が大きく変わりすぎる)

メリット

  • Broad Match よりも誤クリックを減らしつつ、ある程度の検索ボリュームをカバーできる。
  • 意図しない検索語句を含めるリスクがやや減る。

デメリット

  • 既に登録しているフレーズと関連のある語句だけが対象になるため、新たな関連検索語句の発見チャンスは Broad Match より少なくなる。
  • 語順を保持するため、意味が近くても語順が違うだけでマッチから外れるケースがある。

3. Exact Match(完全一致)

特徴

  • 登録したキーワードと完全に一致した検索語句、あるいはごく近いバリエーション(スペルミスや単数・複数形など)に対して広告が表示される。
  • 最も厳密なマッチタイプであり、細かくコントロールしやすい。

メリット

  • 完全に狙った検索語句に絞り込むため、キーワード精度が高い。
  • CPA管理やコンバージョン率の改善を狙いやすい。

デメリット

  • 検索ボリュームが落ちやすく、十分なトラフィックを獲得できない場合がある。
  • ユーザーが少しでも表現を変えた場合に取りこぼしが生じやすい。

Broad Match(部分一致)活用のポイント

  1. キャンペーン開始初期:
    新規で広告を始める際には、広くトラフィックを集めたい場合や、まだユーザーが使う検索キーワードが明確でない場合に Broad Match を使うと、さまざまな検索クエリを拾うことができます。その後、検索語句レポートの分析をしながら除外キーワードを設定し、必要に応じてより厳密なマッチタイプへ切り替えていくと良いでしょう。
  2. 機械学習を活かす:
    Google 広告では、キーワードのマッチタイプだけでなく、入札戦略(自動入札)やスマートキャンペーンなど機械学習が多く取り入れられています。Broad Match であっても、Google のスマート入札を活用すると、CV(コンバージョン)データに基づき自動で最適化されていく場合があります。ただし、ビジネス規模やコンバージョンデータ量によっては効果が出づらいこともあるため、導入時期やキャンペーン単位でのテストが必要です。
  3. 定期的な除外キーワード設定:
    Broad Match はどうしても不必要なクエリに対しても広告が出やすいため、検索語句レポートをチェックし、明らかに関連性の低いキーワードや意図しないターゲットを除外していくことが必須です。これを怠ると無駄な費用がかさみ、想定よりも大幅に広告費が膨らむ恐れがあります。
  4. テストと検証の繰り返し:
    • Broad Match + 自動入札 といったセットでテストを行い、コンバージョン率や獲得単価がどう変化するかをウォッチする。
    • 同時に Phrase Match / Exact Match も同じキーワードで運用テストすることで、より費用対効果の良い運用方法を見極める。

まとめ

  • Broad Match(部分一致) は、多くのトラフィックを集めるのに適している一方、無駄な費用が発生するリスクも高いため、除外キーワードのメンテナンス が非常に重要です。
  • キャンペーンの目的や運用フェーズによって、Phrase MatchExact Match を上手に組み合わせることで、広告が表示されるクエリの精度を調整できます。
  • Google Ads の自動入札機能や機械学習による最適化と併用する場合でも、定期的なモニタリングとキーワードの見直しをすることで、無駄なコストを抑えながら、コンバージョン獲得の最大化を図ることが可能です。

もし部分一致(Broad Match)を活用するのであれば、前後の運用フェーズ(キーワードリサーチや、除外キーワード設定、広告テキストのテストなど)を丁寧に行い、常にデータを確認しながら最適化していくことが成功のカギとなります。

Google ディスプレイ広告 とは、Google が提携しているウェブサイトやアプリの広告枠に、バナー画像や動画などのビジュアルを使った広告を表示する仕組みのことです。検索結果にテキスト広告を表示する「検索広告(Google 検索広告)」とは異なり、ネット上のさまざまなページやアプリ、YouTube などに広告を掲載できます。


ポイント1. どんな場所に表示されるの?

  • Google ディスプレイ ネットワーク(GDN) と呼ばれる、Google と提携しているサイトやアプリ、YouTube などに広告を表示する枠があります。
  • たとえば、ニュースサイトの横や上部、ブログ記事の途中、アプリの画面内など、いろいろな場所に広告を出せます。

ポイント2. どんな形式の広告があるの?

  • 画像広告
    静止画(バナー)を使った広告で、四角や横長など複数のサイズがあります。
  • レスポンシブ ディスプレイ広告
    画像、ロゴ、テキスト、動画などの素材をアップロードすると、Google が自動で最適な組み合わせやサイズの広告を作って配信してくれます。
  • 動画広告
    YouTube や他の動画パートナーサイトで、動画として配信される広告です。
  • テキスト広告
    ディスプレイ ネットワークでも、テキスト形式の広告が表示されることがあります(ただし、最近は画像や動画が主流)。

ポイント3. どんな人に広告が表示されるの?

  • ユーザーの興味・関心
    Google はユーザーがよく見るサイトや検索履歴(※プライバシーに配慮しながら)を元に、その人の趣味・興味・購入意欲などを推定します。興味があるトピックの広告が表示されやすくなります。
  • 年齢や地域などの属性
    ユーザーの属性(年齢層、性別、地域)を指定して広告を表示することも可能です。
  • リマーケティング
    自社サイトに一度訪問した人に対して追いかけるように広告を表示する「リマーケティング」が代表的な活用方法のひとつです。

ポイント4. メリットとデメリット

メリット

  1. 多くの人にアプローチできる
    Google のディスプレイ ネットワークは非常に規模が大きく、多数のウェブサイトやアプリに広告を掲載できます。
  2. ビジュアルで印象を残せる
    テキストだけでなく、画像や動画を使うことで、商品やブランドイメージを強く訴求しやすいです。
  3. ターゲティング機能が豊富
    興味・関心、年齢・性別、地域など細かい条件でユーザーを絞り込めます。また、過去に自社サイトへ来た人に広告を出す「リマーケティング」が人気です。

デメリット

  1. 興味のない人にも表示される可能性
    検索広告は「ユーザーが検索キーワードを入力したとき」に表示されますが、ディスプレイ広告は「サイトを眺めている時」に表示されるため、必ずしも興味を持った人だけが見るわけではありません。
  2. クリック率やコンバージョン率が低めになりやすい
    何かを検索しているタイミングではないので、売上や問い合わせなどのダイレクトな反応は検索広告より低くなりがちです。
  3. 作成するデザイン素材が必要
    バナー画像や動画を用意する必要があるため、初心者にはややハードルが高いと感じるかもしれません。

ポイント5. 具体的な活用例

  • ブランド認知度向上
    新商品や新サービスを多くのユーザーに知ってもらうため、さまざまなサイトにビジュアル広告を表示する。
  • リマーケティング
    商品ページを見たが購入に至らなかったユーザーに対して、関連する商品やキャンペーン情報の広告を追いかけるように表示して、再訪や購入を促す。
  • 既存顧客へのアプローチ
    広告を見た人に限定した特典やセールを告知することで、ブランドファンを育てる。
項目内容
名称Google ディスプレイ広告(英語:Google Display Ads)
掲載先(媒体)– Google ディスプレイ ネットワーク (GDN)
– 提携している多数のウェブサイトやアプリ、YouTube など
広告の形式画像広告(バナー)
レスポンシブ ディスプレイ広告(画像・テキスト・動画などを組み合わせ)
動画広告(YouTube などで配信)
テキスト広告(表示可能枠が限られる)
ターゲティング方法ユーザーの興味・関心(Google が解析した嗜好に合わせる)
ユーザー属性(年齢・性別・地域など)
リマーケティング(自社サイト訪問者を追いかける)
カスタムオーディエンス(特定のキーワード・URL などで絞り込み)
主な目的ブランドや商品・サービスの認知度アップ
リマーケティングによる再訪促進
新商品・キャンペーンの告知
メリット幅広いユーザーにアプローチ可能(ネットサーフィン中やアプリ利用中など)
ビジュアル(画像・動画)で訴求力が高い
ターゲティングが豊富(興味・関心、リマーケティング等)
デメリット検索広告と比べて購入意欲が高い層だけに表示されるわけではない
クリック率やコンバージョン率が低くなりがち
画像・動画などの広告素材の用意が必要
運用のポイントレスポンシブ ディスプレイ広告を活用すると作成が簡単
定期的な効果測定(クリック率・コンバージョン等)を行い、ターゲットや広告素材を最適化
リマーケティングで費用対効果を高めやすい

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